SFとリアル(テクノロジー)の融合(表情解析、感情解析)
80年代前半、世の中はYMOをはじめとしたテクノポップが流れ、バブル前夜といった比較的明るい時代。ちょっと世の中を斜め読みしたサブカルチャーがはやりのころ。
もともとのきっかけは小学校の図書館だったろうか?
物心ついたときからSFが好きだった。友人が江戸川乱歩シリーズを読破することがはやっていたが、現実にありそうなトリックより、まったく実現めどが立たないSFの世界がすきだった。銀河鉄道999や、ドラえもんの影響も大きいかも。
アシモフをはじめとしたSF全集を読みまくった。
そんな時代の映画「ブレードランナー」。
そこに登場した機械を現実的に作り出せる世の中になってきた。
デッカード(ハリソン・フォード)が「フォークト・カンプフ」を使用 「Daily Mail」より
感情解析の技術、表情解析
感情解析で最もメジャーなものは表情解析だろう。
ポール・エクマンが考案した表情を分類するためのFACS(Facial Action Coding System、顔動作記述システム)が有名だ。
エクマンはアメリカの心理学者である。アメリカは心理学研究もとても熱心な国である。ところが、2009年にオムロン社が開発したスマイルスキャンは米タイム誌の「最低の発明」に選出。その後MITで表情感情解析の研究が活性化する。
これについては以前のブログでもチラと取り上げた。
オムロン「スマイルスキャン」、米タイム誌による「最低の発明」に選出! - ホコホコNews
この感情検知の領域は巨大な未開拓のマーケットがあると言われている。
7兆円市場へ進出!? 人の感情を検知するアルゴリズムが登場 - IT、IT製品の情報なら【キーマンズネット】
感情解析の技術はまだまだ始まったばかりだが、今後急速に伸びる技術だと考えている。例えて言うなら、Windows95がでてくる前のようなマーケット。InternetやIT技術はそれからの20年でどれだけの世界を変えたかわからない。もちろん人の反応は感情解析がすべてではないが、大きなファクターであることは間違いない。
まだまだ拙いアプリだけど手軽に表情や音声解析を体験してみるなら・・・
いよいよ人間の心がシステムによって測定、解析される時代が到来した。
行き着く先は、宗教か、科学か?
20年にわたる試行錯誤のすえ、いよいよ卒論の続きの核心部に突入してきた。
感情がわかると何がかわるのか?
今後このブログで考察を深めていきたい。