オズボーンのチェックリスト
前回までフレームワークについて説明してきた。適切な構造を作ることができれば、情報の整理や分析、アイデアの創造は飛躍的に早くなる。今回は頭を「ひねらんかいっ!」的なツールについて取り上げる。行き詰まりな問題解決を創造的に、前向きに解決していくときにも有効だと思う。
オズボーンのチェックリスト
今回はアイデアを出すというところで古典的ではあるが、非常に有用な「オズボーンのチェックリスト」をご紹介したい。もともとあるアイデアをチェックリストの質問に答えることで自然にアイデアを拡張したり、異なる視点から発想したりすることで、新しい発想をひねり出すやり方だ。チェックリストは9つの項目からできている。
オズボーンのチェックリスト
- 転用 Put to other uses 他に使い道はないか
- 応用 Adapt 他からアイデアが借りられないか
- 変更 Modify 変えてみたらどうか
- 拡大 Magnifty 大きくしてみたらどうか
- 縮小 Minify 小さくしてみたらどうか
- 代用 Substitute 他のものでは代用できないか
- 置換 Rearrange 入れ替えてみたらどうか
- 逆転 Reverse 逆にしてみたらどうか
- 結合 Combine 組み合わせてみたらどうか
転用 Put to other uses
- 他に使い道はないか?
- 新しい使い道は?
- 他分野へ適用はないか?
応用 Adapt
- 他からアイデアが借りられないか?
- 似たものはないか?
- 何かの真似はできないか?
変更 Modify
- 変えてみたらどうか?
- 意味、色、働き、音、匂い、様式、型を変えれないか?
拡大 Magnifty
- 大きくしてみたらどうか?
- より大きく、強く、高く、長く、厚くできないか?
- 時間や頻度などかえれないか?
縮小 Minify
- 小さくしてみたらどうか?
- より小さく、軽く、弱く、短くできないか?
- 省略や分割できないか?何か減らすことができないか?
代用 Substitute
- 他のものでは代用できないか?
- 人を、物を、材料を、素材を、製法を、動力を、場所を代用できないか?
置換 Rearrange
- 入れ替えてみたらどうか?
- 要素を、型を、配置を、順序を、因果を、ペースを変えたりできないか?
逆転 Reverse
- 逆にしてみたらどうか?
- 反転、前後転、左右転、上下転、順番転、役割など転換してみてらたどうか?
結合 Combine
- 組み合わせてみたらどうか ?
- 合体したら?ブレンドしてみたら?
- ユニットや目的を組み合わせたら?
番外編「SCAMPER」
覚えやすく内容を一部変更したものに「SCAMPER」というフレームワークもある。こちらの方が頭文字で整理されているので覚えやすいかもしれません。
- Substitute 置き換える
- Combine 組み合わせる
- Adapt 当てはめる
- Modify 修正する
- Put other purposes 別の使い道を考える
- Eliminate 余計なモノを削る
- Rearrange/Reverse 並び替える/逆にする
SCAMPERのより詳細なチェックリストが下記サイトに整理されているので参照されてると一段深い洞察を得られるだろう。
まずはこれらの、チェックリストを使って、アイデアをふくらませてみることが大事だ。どれを選ぶのかはアイデアを出しきった後で最適な評価基準(製品の魅力、品質、コスト、時間軸、実現可能性・・・etc.)から適用すればいい。