学びを学ぶその3(20時間の続き)
20時間第3回目。
今日は超高速スキル獲得法 10のルールについて。
超高速スキル獲得法10のルール
新しいスキルを身につけようと決めたときに役立つ10のルールがある。このルールは、「一時的に何かに夢中になる」という状況をつくりだすのに役立つ。興味関心こそ、スキル獲得の原動力になるものだし、自らのうちにその動機がないものはいずれ枯れてしまう。そういう意味でも「自分が何のために、何を、どのくらい」という自問自答が大切なのではないかと考えてしまう。。。
超高速スキル獲得法10のルール
それでは「超高速スキル獲得法10のルール」を一つ一つ見ていこう。
1. 魅力的なプロジェクトを選ぶ
スキルに夢中になる程、習得のスピードは早まる。関心のあることは、関心のないことよりも早く学べる
2. 一時に一つのスキルにエネルギーを集中する
新しいスキルを身につけるには、まとまった量の時間と関心を集中的に注ぎ込むことが必要。習得するスキルはひとつだけに絞ること。
3. 目標とするパフォーマンスレベルを明確にする
「目標とするパフォーマンスレベルを明確にする」とは、自分が手に入れたいを望んでいる水準はどのようなものかを一文で説明するということ。問題をきちんと言葉にできれば、半分解けたようなもの。
4. スキルをサブスキルに分解する
スキルを十分小さく分解すれば、最も重要と思われるサブスキルを特定するのもずっと楽になる。最も劇的な効果が期待できるサブスキルに集中すること。
5. 重要なツールを手に入れる
練習を始める前に、重要なツールを確認しておくことは時間の節約につながる。始める前にリソースを確保し、練習時間を最大限活かすこと。
6. 練習の障害を取り除く
1日に行使できる意志の力には限りがある。練習の妨げになるソフトバリア(ツールがが準備できていない、リソースをたまにしか使えない、気が散るような環境、感情的な障害等)を除去することに意志の力を使って環境を整える。
7. 練習時間を確保する
時間を確保したいと思えばつくるしかない。1日あたり90分の練習時間を確保し、始めたら20時間に達するまで何があっても続けること。スキル獲得のプロセスは初期段階が最も辛く感じるのでまずは続けることを決めることが大事になる。
8. すぐにフィードバックが返ってくる仕組みを作る
「すぐにフィードバックが返ってくる仕組みを作る」というのはどれほどうまくできているのかという情報が、なるべく速やかに返ってくるようにすること。すぐにフィードバックが返ってくると、自然とスキル獲得が加速する。
9. 時計のそばで一気に練習する
連続して練習した時間が長いほど、スキル習得は早くなる。1日に3〜5回練習時間を確保すれば、かなり短時間で大きな進歩を遂げることができるだろう。
10. 量と速さを重視する
「これで十分」というフォームを維持しながら、できるだけ早く、できるだけたくさん練習することに集中する。早く、たくさん練習するほど、スキル獲得のスピードは高まる。
本当にうまくいくのか
これらの方法で本当にうまくいくのかという疑問に対しては、研究の成果で証明されていると本書では語られている。専門用語で「練習のべき法則」というらしい。
大切なことは、練習について考えたり、思い悩んだりするのではなく、実際に練習する。とにかく早く練習を始めるために10の基本ルールは重要な活動にフォーカスさせるための方法論を示すものだ。
今回はここまで。次回はいよいよ最終回。効果的学習のための10のルールをチェックリストとしてまとめてみる。